「告白するんでしょー? がんばってね。 応援してる」
「ありがとう、ありちゃん……!」
「そんなに緊張しなくてもいいと思うよ。 きっと……うん、まあ百華らしくね」
最後のほう、言葉をにごして微笑んだありちゃん。
どうしたんだろうと思っていると、マイクのスイッチが入る音が聞こえた。
わあっと盛り上がる生徒たち。
それにこたえるように、生徒会の人が開会宣言をした。
告白して、どんな返事だろうと受けとめるしかない。
せっかく氷野くんと回るんだから、楽しむことも忘れないで……そして。
自分の言葉で、わたしらしく、伝える。