氷野くんはそう笑って、わたしの頭をぽんとたたいた。


い、いちいち破壊力ハンパない……!



それに最近、話すたびに笑顔が見れるからすごくうれしい。


氷野くんの笑顔はレアものなのに。



「俺、12時から2時までシフト入ってるんだけど、ももは?」


「わたしは1時から2時半だよ。 ってか氷野くん、2時間も!?」


「あー、うん。 売り上げのためとか言われて、意味わかんねーよ」



困ったように、頭をかく氷野くん。



まったく、無自覚はまだ健在なのかな?


氷野くん目当ての生徒がいっぱいいるんだよ。 きっと明日は、一般の人にも大人気だろうな。