純情ラバーズ






先約と言ってくれても、お互いのシフトを教えていないと時間も決められない。


氷野くんは、真琴ちゃんと回ることを選ぶかもしれないし……。



「百華のシフトっていつだっけ?」


「1時から2時半まで! 1時間はお化け屋敷の中にいると思う」


「じゃあ氷野くんもその時間のシフトだといいのか……」


「そうな……きゃっ!?」



ありちゃんのあとを追うように、クラスの列に入ろうとしたとき、腕をぐいっとうしろに引かれた。



なっ、誰!?


びっくりして、すぐに振り向いた。



「……もも」


「っ、氷野くん……!」