純情ラバーズ






柴くんと話していたら、いつの間にかHRが終わっていた。


パッとこちらに体を向けたありちゃんが、わたしの衣装を見て目を丸くする。



「え、百華、これきるの?」


「そうみたい」


「ははっ、かわいすぎるでしょ!」



確かに、衣装はすごくかわいいんだよね。


お化け屋敷で使われるのが、もったいないくらい。



「そんなに笑わなくても!! ありちゃんもお化けやるんでしょ!」


「え? やらないよ」


「ウソっ!? なんで!」


「だってわたし、裏方っていうか……音響やるから。 ま、中にはいるよ」



ありちゃんとそんな会話をしながら、廊下に出た。