純情ラバーズ






小さな声でぽつり、とこぼれた言葉。


その「ごめん」は断ってないの……?



「ずっとももと話してなかったし、まさか誘ってくれると思ってなくて」


「ごめん、迷惑なら断っ……」


「違う」



その瞬間、磁石がくっつくみたいに、視線が重なった。


思わず、息をのんだ。



氷野くんが、照れたような、うれしそうな顔をしていたから。



「うれしいんだよ。 はやとちりすんなよばーか」


「っ、ばかって……!」



ばかにされてるのに、うれしい、なんて。


わたしはどれだけ、氷野くんが好きなんだろ。



「だって、氷野くんの態度が……!」