また手をとめて、ほう……と宙を見上げるわたしに、ありちゃんがため息をつく。
「そんな悠長なこと言ってていいの〜? ライバルはどうしたよ」
「うっ」
忘れるわけないよ。
真琴ちゃんの、宣戦布告。
「氷野くんとふたりで回れるといいね。 わたし協力するよ」
「ありちゃん……!」
優しく微笑むありちゃんに、思わず涙腺がゆるむ。
後光がさしてるよ、ありちゃん!
氷野くんと真琴ちゃんがつき合ってないと知った今、遠慮する理由なんてない。
もう、一歩も引けない。
……引いたら、だめなんだ。
「よしっ、じゃあ3組の様子を覗いてくるね!」



