純情ラバーズ






そうか……。


氷野くんの彼女の真琴ちゃんは、わたしに敵意を抱くはずがないんだ。


氷野くんにつきまとっていたら、ぜったいきらわれただろうけど……。



わたしは、なにも、してないから。



「茅ヶ崎、俺らも座ろっか」


「あ、ああ! そうだね」


「さっきの女の子、後輩?」



廊下側から1年生が座り、2年生は真ん中の列だった。


前から4番目、教室のほぼど真ん中になる席に柴くんと並んで座る。



「ん〜、後輩っていうか……」



なんというか……後輩ではないし、柴くんだから、氷野くんのいとこだって話してもいいのかな?


答えあぐねていると、目の前の席にガタッと勢いよく座る人が現れて、肩が跳ねた。