純情ラバーズ






先生の話にまったく耳を貸さず、わたしはすねていた。



夏休み明けの席替えで、ありちゃんと席が前後になれた。


はじめは出席番号順だったから1番前で、茅ヶ崎と高畑は近いはずなのに遠かった。


それから、1ヶ月に1回席替えがあったのに毎回運がなくて……。


ずっと離れた席だったけど、やっと今回で前後の席なれたのに!



「どう思う!? 柴くん!」


「……え? 俺? つか、なんのこと?」



わたしの左隣に座る柴くんのほうにバッと顔向けると、目を丸くされた。



ちなみに、柴くんの左側には窓がある。


そして、わたしたちのうしろに座っている人はいない。