「気をつけて帰ってきてね。 おやすみ」


『日本はおやすみって時間じゃないだろうけどね。 おやすみ〜』



お母さんの眠そうな声を最後に、プツンと電話が切れた。



向こう、アメリカとの時差は約14時間。


わたしはさっきお昼ごはんを食べたばかりで、向こうは夜の11時。


そりゃあ、お母さんも眠いよね……。



こうやって時差を突きつけられると、遠いなぁってさみしさがおそってくる。



「ま、帰ってくるし!」



そう、さっきの電話は日本に帰ってくるよという報告だった。



お母さんとお父さんと別れて半年も経ってないけど、長い間会っていないような気がしてしまう。


楽しみだなー!!