純情ラバーズ






気持ちにふたをして、友達としてだったら氷野くんと話してもいいのかな。


そうしてまでも、話したいって思う自分がいることは確か。



だけどそんなの時間の問題で……。


すぐに、つらくなる。



氷野くんを避けることしかできないわたしには、なにもできないんだ……。



「……もも」



HRも終わって、ひとりで帰り道を歩いていたとき。


控えめに、わたしの名前が呼ばれた。



迂闊だった。


だって、まさか……。



「ひ、氷野くん……」



氷野くんと下校の時間がかぶるなんて。