純情ラバーズ






うしろから高い声が聞こえてきて、あっと思ったときには、わたしと氷野くんの間に女の子が立っていた。


すぐ隣を歩くのはできなくて、微妙な距離をとってたけど……その間にあっさりと、女の子は入ってしまった。



「……真琴」


「おいてかないでよー! いっしょに帰るって約束したじゃん!」


「はいはい」


「テキトーな返事やめ……ん?」



突然こちらに振り向いた女の子に、あははと苦笑いしてみる。


たった今わたしの存在に気づきましたって感じで、びっくりしてる。



「……誰? この子」



低くなった声に、びくりと肩を上げる。


この子、目力強っ!!