純情ラバーズ






「う、寒っ……お腹痛い」


「あーもう! 一気に食べるから!」


「だって、ありちゃんが泣けるようなこと言ってくれるだもん〜」



「そりゃあ食が進むよ〜」と言いわけするわたしに、ありちゃんのあきれた視線。


そんな視線も、今のわたしはすべて優しさにとっちゃうね!



「とりあえずトイレ行く? わたし雑貨屋さんで待ってるから」


「はーい」



ありちゃんに話すとこう、いつも心が軽くなって、助けられるんだよ。


転校生のわたしにすぐ話しかけてくれて、素が出せるようになったのはいつだっけ。


お腹の痛みを抱えてトイレに行きながら、ぼんやりとそんなことを考える。



「ふふっ」