純情ラバーズ






やっぱり、わたしが一方的な好意を抱いてるようにしか思われない、よね。


ありちゃんも言いにくそうだし、無理やり聞かないほうがいいよね……。


わたしも聞きたいってわけじゃないし。



「ねー、最近氷野くんといっしょにいる子知ってるー?」


「あ、なんとか百華って名前のー」


「そう、その子がさ、氷野くんにしつこくつきまとってるらしいよー」


「うわー、氷野くんかわいそー」



突然、背後から聞こえた会話。


そっと振り向けば、八高の制服で、ハデめな女の子数人がいた。



もちろんわたしがこんな近くにいるなんて知りもしないだろう。



「百華……」



心配そうに見てくるありちゃんに、へへっと笑ってみせた。