こうなったらアイスやけ食いしてやる!
お腹弱いけど、かまうもんか!!
「ちょっと百華? トリプルだけはやめておきなよ。 お腹弱いんだから」
「……はーい」
ありちゃんはわたしのお母さんだ。
本気でそう思いながら、ショーケースの中からひとつだけ選んだ。
ミント味で、パチパチするつぶが入った、激うまアイス!
「ん〜、おいしい」
フードコートの席に、ありちゃんと向かい合って座る。
フライング気味にアイスを一口食べると、もれなく、ありちゃんからあきれた視線をいただいた。
「最近さ、いろんなウワサ流れてるよね」
キャラメル味のアイスを食べるありちゃんが、唐突にそう言った。