あいつ? 誰のことだ?


話がころころ変わって、わたしは柴くんについていけない。



「氷野のこと。 あいつ、中学のとき野球部だったんだよ」


「へっ!? そうなの!?」



か、かっこい〜〜!!


のんびりマイペースな氷野くんが、走って声出しして、一生懸命野球を……!?


こんな想像するだけで、ごはん3杯いけそうだ!!



「ま、これから楽しくなりそうだな」


「うん! 楽しい! 柴くんありがと!」



含みのある柴くんの言葉に、わたしは満面の笑みを返した。


柴くんは照れたようにそっぽを向いてしまったけど、わたしはにやにやがとまらなかった。


新しい氷野くん情報ゲットだー!