「柴犬さ、おせっかいなところあるけど、あいつには言わなくていいよ」
「は、はあ……」
「っていうかさ、バラしたらもったいないでしょ」
心臓がバクバクいってる。
廊下で、氷野くんと秘密の話をする。
ドキドキして、無意識にリュックの肩ひもをギュッと握りしめた。
「だから、ももと俺だけの秘密ね」
そう言いながら、わたしの頭にぽんっと手を置いて、微笑んだ氷野くん。
シューっと、顔から湯気が出そうだった。
顔、あっつい……。
「あ、ホームルーム始まる。 それじゃ」
時計を気にして、氷野くんは教室へ戻ってしまった。
……まっかなわたしは放置ですかい。



