純情ラバーズ






違うよ! 全然違う!


みんな、氷野くんがかっこよくて目の保養だから見てるの!



「……先に行ってください」


「は? なんで」



間違いなく、廊下が1番視線を集める。


氷野くんの隣を悠々と歩けるわけない!



そんなわたしの気持ちには気づかず、氷野くんはふしぎそうな顔をする。


くー、その顔がかわいいとか、ずるい。



「だから、先に行ってくだ……あ! そうだ! わたし、職員室に用事あるんだ!」



ウソとかつけないけど、今はがんばるしかない。


ぜひとも氷野くんには先に行っていただきたい!



「用事?」