「い、いえっ、そんな! わたしが勝手に作っただけなので!」
しかもかんたんに作れるカレーだし!
こう感謝されると、なんだか恥ずかしい。
「よかったらこれからも作ってやってよ。 蒼、なんにもできないから」
「あ、はいっ……でも氷野くん、料理以外は完璧ですよね」
今、氷野くんはキッチンにいるから、調子に乗ったわたしはそんなことを口にした。
すぐ近くにはすねたように唇をとがらせた江藤くんもいる。
ごめんなさい江藤くん……。
「あ〜……勉強も運動もできるもんな〜。 弟ながら顔もいいと思うし」
「腹立つよね〜」と笑う茜さんに、わたしはあいまいにうなずく。



