純情ラバーズ






江藤くんのあいさつはさらっと受け流し、氷野くんにパン屋さんの袋を渡す茜さん。


口が半開きになったまま静止している江藤くんを横目で見る。


これは、かなりアタックしないと茜さんは振り向いてくれないんじゃ……。



「蒼、ちゃんと食べてるの?」


「食べてるよ。 ももが作ってくれたこともあるし」


「へえー! そうなの!」



楽しそうな笑みを浮かべながら、わたしの向かい側に座った茜さん。


ま、まさか氷野くんの口からわたしの話が出るなんて……!


心の準備ができてないです!!



「こんな無愛想な弟によくしてくれてありがとねー、百華ちゃん」