純情ラバーズ






「あーおーい! 起きろ! 今すぐ!」


「うるさいな……」



不機嫌そうな氷野くんが江藤くんの頬を手で押し返して、むくりと立ち上がる。


時刻は、18時を回ったところ。


昨日よりはやいなあ。 茜さんのお仕事がはやめに終わったのかな。



「あっ、百華ちゃん! こんばんは〜」


「茜さん! こんばんは!」



部屋に入ってきた茜さんが、わたしを見てにこっと笑いかけてくれた。


ひゃ〜! 氷野くんの満面の笑みを向けられてるみたいでドキッとする……。



「茜さーん! こんばんは!!」


「あれ、結くんもいたの。 あ、蒼? これパンあげる」