純情ラバーズ






氷野くんが少女マンガ好きだったら、どう反応しようかと思った……。


というか、江藤くんは茜さんと話したくて少女マンガを読むのかなぁ。


好きな人の趣味を知りたいってのはわかるな……。



「…………」



思わず、視線を氷野くんに移す。


スーパーからの帰り道でわたしの質問には冗談で返すし、無防備な寝顔を見せてるし……氷野くんなんなの。


怒ってるわけじゃないけど、氷野くんなんなのほんとに。 わたしばっかり好きで、知りたがってる。



ーーピーンポーン。



「あ! 茜さん来た!」



突然チャイムが鳴って、うれしそうな声を上げた江藤くん。


それから、やりすぎでしょって思うくらい氷野くんを揺する。