マンガから顔を上げた江藤くんがまたか、という表情をして言う。
あいさつに行ったときも、昼寝してたんだよね、確か。
きれいな寝顔だなぁ……。
基本ポーカーフェイスな氷野くんだけど、寝顔はちょっと笑ってる。
かわいい……!
「あ、あの〜……江藤くんはマンガ読んでるんですか?」
氷野くんの寝顔から、マンガを読んでいる江藤くんに視線を移す。
戸惑った聞き方をしてしまったのは、それが少女マンガだったから。
「うん。 これたぶん、茜さんの忘れものかなー。 俺も読もうと思って」
「そ、そうですか……」
よかった、茜さんの忘れものか……。



