「あー! 茅ヶ崎さん! 改め、ももちゃん! いらっしゃーい」
「結、くつろぎすぎ……」
うちに帰ったものの、隣部屋のことが気になって、結局氷野くんの部屋にお邪魔してしまった。
お菓子とジュースが入ったビニール袋を、氷野くんに手渡す。
「さっきはごめんなさい……これ、お菓子とジュースです」
「ん、いいのにそんな。 てか、大丈夫? もしかして体調でも悪かった?」
氷野くんがテーブルにビニール袋を置いた途端、中身をのぞく江藤くん。
そんな江藤くんにおかまいなく、氷野くんはわたしを真っすぐに見つめる。
「ううん、全然平気だよ」
「そ? ならいいけど」