純情ラバーズ






げんなりとした顔で言う氷野くんに思わず笑ってしまった。



「……なに?」


「いや、それでも中学から仲いいんでしょ? うらやましいな〜って思って」



小さい頃から転校が多かったわたしには、いないもんなぁ。


幼なじみとか、くされ縁みたいな存在に、すごく憧れがある。



「正確には小学校から同じ……」


「だから、なんでそんなにげんなりしてるの!」



あはははって声を出して笑いながら、氷野くんの腕を軽くたたく。


氷野くんと話すの、楽しいなぁ。



「あっ、江藤くん待たせちゃダメだよね! はやく氷野くんも中に……」



そう言いながら、氷野くんを見上げる。