「まだ姉ちゃんのこと諦めてないわけ? いい加減やめなよ」
「蒼ってシスコン? 心配なんだね〜」
「違うから」
へらへら笑う江藤くんと、険悪な顔つきの氷野くん。
ふ、ふたりとも仲よくしてよ〜! なんでこんなケンカ腰なの!?
「あ、あの〜……とりあえずうちでお茶でも飲みながら話しませんか!」
ふたりの会話に割って入ってそう提案すると、一気に視線が向けられる。
ひいっ、小心者には耐えられません……。
「いいね〜! はやく入ろ!」
「ちょ、結! 待てって」
氷野くんのあわてた声をはじめて聞いて、ちょっとびっくりした。



