「あ、百華! なにがあったのー? さっきの男子、友達だっけ?」
「いや、はじめて話した人……」
わたしも教室に戻って、ありちゃんの机の上にお弁当を広げる。
イスはそのままで、うしろの席へ体を向けながら箸を取り出した。
「氷野くんの友達で、江藤くんって言うんだけど、氷野くんのお姉さんが好きなんだって」
「ほ〜、氷野くんお姉さんいるんだ」
「それで、ただの隣人なわたしにお姉さんとうまくいくように協力してほしいんだってさ……」
ありちゃんに話しながら、ため息をつきたい気持ちになる。
なんでこんなことに……。



