純情ラバーズ






「……もも」


「っ、はい?」



うう、名前呼びはドキドキするなあ……。


さっきだって、すっかり定着したみたいに呼んじゃうし氷野くん何者なの。



「キッチン来れる?」


「ヤツはいないんですか……?」


「たぶん」


「うっ、たぶんですか……」



こんな調子じゃずっとキッチンに入れないし、ごはんも食べられないし……。


意を決して部屋から出ると、お皿を持ってキッチンに立った。



「平気? 足もとにいるかもしれな」


「ぎゃああああ!?」



隣にいる氷野くんが変なことを言うから、思わず叫んでしまった。