純情ラバーズ






わたしがひとりでパニックになっているのにおかまいなく、部屋へ向かう氷野くん。


さっきと同じで、ヤツと距離をとるように壁側を歩いて、わたしも部屋へ向かう。



「なに変な動きしてんの?」


「いや、これにはわけがありまして……というか、氷野くんこそ、どうしたんですか?」


「んー」



テーブルの近くに腰を下ろす氷野くん。


氷野くんとピンク色のクッションが並ぶとなんてかわいいんだ……!



「カラオケつき合わされて、さっき帰って来たんだけど……」



そう言って、わずらわしそうにネクタイをゆるめる氷野くん。


か、かっこい……!