「えっ、氷野くん!? どうしたんですか!」
「誰か確かめてから開けなよ……」
制服姿の氷野くんが、あきれたように眉をひそめる。
メガネかけてそんな顔されてもかっこいいだけです。
メガネかけてて制服姿なんて、レアだ。
「いや、緊急事態なんですよ! あのっ」
「あーごめん、俺も緊急事態なんだよね。 部屋上がってもいい?」
「へっ? あ、ど、どうぞ……」
なにがなんだかよくわからないまま、氷野くんを中へ通す。
って、待てよ!?
氷野くんがわたしのうちに来るのはじめてだよね!? 部屋きれいだっけ!?
「お邪魔しまーす」



