サッカー少年。






学校を通り過ぎて、せっかく部活も引退したんだから。



ゆっくり学校に来ればいいのに、



あたしをわざわざ迎えに来てくれてたね。



帰りも夜遅くまで一緒に居たね。



あんたのパーカー借りたね。



あんたはあたしのタオルを借りてたね。



お互いの休みの日は把握してて。



一緒に過ごさない方が逆におかしいぐらいにいたね。



遠くになんか行かなくて、でも幸せだったんだよね。



どっちかの家に行って、ベッドの上でゴロゴロしてみたり。



何するのも、どこかに行くのも。



その時は何も知らないことなんかなかったよね。



あとは、何があったかな。



もうたくさんあるね。



ありすぎて、大変だな。



どれだけ、頑張ろうか。



泣いても、それは許してよ。



それだけ、あんたを好きって証拠なんだからさ。



あぁ、もう。



なんで、あたしとあんたは出逢った??