「好きです。」 「…ありがとう。」 くるりと背けられた顔に、泣き出しそうになった。 じわじわじわと蝉の音がカーテンのように私達を包んで、周りの世界から切り離されている様だ。 「…本当に、近藤くんのことが好きなんです。…私と、つきあってください。」