アバター

由香は家に帰り、風呂に入っていた。
湯船に浸かり、携帯にタオルを巻いてアバターのアイテムを替えている。
「このアバターブサイク!どうせブサイクなら、コメディアンの田中花子系に変えるか!」

アバターを替えているのに顔だけが変わらない。

「フフフ…」
何処からか小さな笑い声が聞こえた。

「誰!誰!」

由香は風呂の窓、扉をみる。誰の影も見えない。

「お母さん!」と呼んだが返事はない。

携帯に目をやる。アバターが口を動かして笑っている。

「キャー!」

由香はもう少しで携帯を湯の中に落とすところだった。

「アブネー!何だこのアバター気色悪いー。エリナが言ってたのこの事か…」

由香は、携帯を閉じ。脱衣場に上がる。
高校生にしては発達した自慢のバストが鏡に映る。
由香は両手を首にかけ身体をくねらせセクシーなポーズをとって、
「誰かこの体を好きにして…」