五冠王の奇跡

そう言って女子の手をふんずけたり
していた


それから俺は一人で家に戻って
何が何だかわからなくなっていた
頭を整理した


愛莉は俺のことなんか好きじゃなかった
俺が五冠王で強いから
クラスを自分の思い通りに
したかっただけで俺のことは
これっぽっちも思ってなかった


これが俺の出した結論だった