理想の都世知歩さんは、





ちらりと彼を見上げて数秒。

瞼をぎゅっと閉じて首を横に振る。

だめだと思うから気になる。

だめだめだめだ。

だめだめだめ。

「だめだめだめ…」


「?声に漏れてるけど何」

「うえっ!?」

「上?何だよ」

都世知歩さんは不思議そうな顔をして天井を見上げた。違うちがうそうじゃない。


「…何もない」

当たり前だ。


「怖い木目でもあった?」

にやりと“怖がらせたい”顔をしてこっちを見るけど、違うから。


ええい、しつこいぞ私!もういっそ聞いちまえ!


「あの!!」

「!?びっくりした!」

「驚かせてすみませんききき聞きたいことがあるのですがすみませんこれって干渉に入りますか」


都世知歩さんは固まって、お互い座ったままで私を見下ろす。


「すみませんときが多くてよく判らないんだけど」

「た、ただの、好奇心で、質問、とか、したら、都世、知歩さん、怒、り、ますか」

「は……?……怒、ら、ない」

「本、当です、か」

「本、当です」


前のめりなんだかそうでないのか、とりあえず肩を尖らせてゆっくり言う私に合わせてくれたので、安堵で碇肩を下ろすことができた。彼は気味悪そうに私を見ていたが気にしないようにしよう。

「あのですね」

「うん、何ですか。正直あなたの顔今凄く怖いです」
「気にしないでください」
「わかった」


ゴク、と喉を鳴らす。都世知歩さんは首を傾げていた。