理想の都世知歩さんは、





「ただいま!」



靴さえ放って家に駆け込む。


姿が見えなくて、私はノックもせずに都世地歩さんの部屋のドアを開けた。



「!?「とよちほさん――っ」



姿が見えただけで嬉しくて、そのままベッドに横になっていた都世地歩さんへダイブ。


「は!?」と驚く彼を思い切り抱き締めた。



「都世地歩さんっ」


「な、に」



「大好きです。ずっと、言いたかった」



「……今言うかフツウ!?」


「今言いたいと思ったから、今言いました!大好きです。ほんと、大好き」

「なにがあった……」



都世地歩さんは困ったような表情で、それでも私の背中に腕を回す。


あったかくて、いとおしくて、頬が緩んで溶けてしまう気がする。




「はあ」



頭の上から溜め息が聞こえてきて、驚きに顔を上げた。


目が合って、少し照れたような都世地歩さんがいて、私は即行悶えたいのを我慢。