理想の都世知歩さんは、





「此処から一番近いの俺だし、あいつも両親には秘密にしていたと思うからいつかは挨拶しなきゃと思っていたのに遅れてしまって。すみません。で、つい最近衵が俺のぱんつ見てとよちほくんと一緒だと言っていてもしかしたらと思ったんだけど……」


「は、ぱんつ?」


ぽかんとするとよちほくんの前で、気にも留めず紙袋の中身を出す。

気に入るかな。



「リオンマン、好きだっ「!!!!」



あ。



とよちほくんの眸が一層輝いた。


これで確信を持って取り出せる。



――リオンマンとは。
丁度俺ら世代の男子たちが小学生だった頃、流行りに流行ったヒーローのことだ。


リオンと言っても語源は『Lion』。つまりライオンのことで、リオンマンは黄金の鬣をモチーフにした仮面を装着していて、瞳こそ女の子が怖がらないように愛らしい黒胡麻のようだけれど非常に強く、男子の憧れの的だった。

リオンマンは仲間を守ることはするが群れをなさないため、心優しき一匹狼だった。


俺が持って来たのはそのリオンマンの人形……もといフィギュアだ。


「!!そ、それ、リオンマンのパジャマスタイルフィギュア……!れあ……!」

「このレア感が解るの……!」



それからもうひとつ。


衵と俺の父である成海は若かりし頃、このリオンマンを――――“スーツアクター”すらも兼ねて演っていた。