理想の都世知歩さんは、





丁度二階の家の玄関が目に入ったところで明かりが在ることに気付く。


台所の小窓から、光。



…都世地歩さん帰ってきたのかな。



「衵、私ジュース買って行くから先行ってていいよ」

「え、でも」

「重くないし近いから平気ー」


早速、夜道に光る自販に目を向けている二雲。

あまりいいのなかったらコンビニ戻るか、とまで呟いている彼女に礼を言って足を家に向けた。


今朝は確か、私が家を最後に出たけど電気つけっぱなしだったとかじゃないよね?と不安に思いつつ。そもそも朝に台所の電気はつけていなかったことを思い出す。

と、いうことは。都世地歩さんか。



ちょっと小走りで向かった一階の階段下には、ポストを覗くりっちゃんの後ろ姿が見えた。



「?りっちゃん」


不思議に思い声をかけると、振り返ったりっちゃんが短く「和平?」と声にした。

「こんばんは」

「ん」


お酒を飲んでいるのかどうか分からないけれど、ポストを閉めた彼と隣り合った。


「宵一なら」