そして。気持ちに気付いてから数日後の、今。
いつも通り勤務を終えて、帰路。
今日はいつもより遅い時間の上がりだったけれど、お陰で二雲の講義終わりと時間が合ったらしく夕ご飯に誘われた。
二雲のことだからきっとこの前のこと心配して、話でも聞こうとしてくれているのだ。
私は、夏に近付く薄暗い夜前道を歩きながら、今朝のことを思い出していた。
『衵。テレビいいの』
朝目覚めてすぐダイニングに出向く私の背後から寝起きと思われる掠れ声がして、洗面所の方へ向き直る。
『!!』
平気で下スウェットのポケットに両手を入れて上は何も着ていない都世地歩さんの姿が目に入って、当然の如く固まる私に彼は何も気付かず。
昨日はっきり自覚した所為もあってか、脱ぐと何だかんだやっぱりすごい都世地歩さんに息の詰まる思い。
この人は無自覚だから!!余計に!!
いつも、寝相がおかしかったり色々なことが適当だったりするのに、笑った顔も眠っている顔もまるで幼いのに。
そんな急に、
『聞いてる?』
『うあ、あ、服…っ』
