突然の報に冷や汗が散る。
「?ほら」
りっちゃんが指した方、白い壁をぐるりと見渡して発見した掛け時計は嘘を吐いていない。
疑いたかったけど疑えないし夢じゃなかった。
何故なら今手の甲を抓ったら痛かったから。
今日は、私がご飯担当の日なのに……!
都世知歩さんが疲れて帰ってくるだろうと思って、大口叩いて、早々と用意しておくつもりだったのに。
しかも理由を告げずこんな時間まで家を空けたことないのにどうしよう。
さすがにもう帰ってきているだろう。
絶対、絶対怒ってる。
「ごめんりっちゃん私、帰ります、お邪魔しました」
慌てに慌てて急に立ち上がると、正座していた脚が痺れてふらついたけれどそれどころじゃない。
正直、鍵を閉められてしまったことまで考えて、ポケットの中を確かめたくらいで。
バタバタ玄関に向かって一度振り返って、何も出来てないけど衛くん、お大事にしてくださいとだけ会釈して玄関を出た。
頭の中は都世知歩さんの怒る姿で一杯だった。
冷や汗を滲ませた身体を一歩、前に出した時、声が聞こえる。
「ッ衵!!」
「っ」
