『大丈夫。傍にいるから』
心細くて傍を目にすると、都世知歩さんはふわりと笑った。
彼はやっぱり、本物のヒーローみたいだ。
それから、どうしてか寝付けない私に、何か話そうかと口を開いた都世知歩さん。
だからどうしてヒーローになろうと思ったのか、聞いてみた。
憧れのひとが、いる。
彼はまるで星屑を、思い出の欠片をかき集めるような眸をして云った。
或る日を境にずっと。
ああいうひとになりたいと思った。
すとんと、心の底に沈む言葉。
都世知歩さんにそんなことを思わせられるほどの人がいるんだ。
どんな人なのかと、思った。
ただ。
煌めき暖かくなるような言葉が私に微笑ませ、いつのまにか眠りにつかせて。
夢の中でも響いていた。
