まさか、と、背筋が冷えるも頭の中はぐつぐつと煮立っている。
「へ、うそ…」
再度充電器に繋がれたままのそれに手を伸ばしてボタンを押す。
画面は点かない。
え。
普段の状況でこの目に遭ったらすぐどうにかしようとしたはずなのに、どういうわけか先に、独り泣きそうになってパニックになる。
どうしよう…!壊れた…!?
慌て、咳が出る。
視界が滲むと同時に強い頭痛に眉間が顰められる。
ぶわ、と。
「う……っ」
すると。
その瞬間、ものすごい音を立ててドアが開けられた。本当に、物凄い音だった。
爆発音のような。
「うるせぇ!!!!」
「……」
うるさ……え?私?
目を見開き硬直した筋肉から、握っていたスマホが布団の上に落ちた。
目の前の都世知歩さんを眸に映したまま訳がわからず。
鈍痛の響く頭を働かせようとした。
どんな開け方したらあんな音が出るのさ。
壁にぶつかって揺れていた可哀想なドアを尻目に思う。
絶対、ぜったい、蹴……「――ったく」
「衵の泣き声、聞こえるから。一人で泣くの禁止っつってんのに朝から…」
