ぼんやり持ち上げられた瞼の下、綺麗な眸と目が合って。
身を引いてしまうのは私の癖。
「なに、ドキドキしてんの」
「!」
そういうこと言いますかね!?
更に意地が悪いのは、そうと分かった都世知歩さんには余裕がある。
眠たそうな眸を誤魔化すように私の毛先に触れてみたり。する時がある。
きまぐれ。
この眸が、子どもたちのあのきらきらした眸に繋がるのだと思うと、凄い職業だと思う。
それを夢だと言った都世知歩さんは、事実子どもたちに夢を配っているのだから。
「おきる」
「おはようございます」
むく、と起き上がった都世知歩さんは布団から這い出て、私の頭を杖のように扱って立ち上がる。
そしてそのまま「どうも」と言い残して洗面所直行。
残された私はさささっと彼の布団を直し、朝ご飯を食卓に並べる準備に取り掛かる。
