理想の都世知歩さんは、





それから、一週間も経たない土曜日の朝。


都世知歩さんのお仕事を教えてもらってから、今まで不可解だった彼の行動に答えが出ることも多くなった。


一つ。

都世知歩さんが週末、金土日とお仕事だった理由。

それは、遊園地等で行われるスーツアクターのお仕事がある為、お休みの日に遊びに来る子どもたちがいるから。彼は世間が休日の時出勤になっていたのだ。


だから、そう。

今日は土曜日だからお仕事の日。


知ったところで何が変わるでもないけれど、起こすモチベーションが違う気がする。


気がするだけだ。



「とよちほさーん!お邪魔します!土曜日の朝ですお仕事です」


朝ご飯に一段落つけ、エプロン着用のまま都世知歩さんの部屋に出陣する。

相変わらず変な寝相をする都世知歩さん。


彼は寝つきが頗る良いらしい、今日も深い深い眠りにつかれている。


彼が子どものようだ。



「目覚まし鳴っています!止めてください!」

「…ん」


耳元で呼びかけると手が彷徨い始める。で、ベッド脇に落ちた目覚ましを見つけて止める。


「元から止めましたか!」

「ん、」

「では起きましょう!朝ご飯が待っています!」

「ん、うん」

「子ども達も都世知歩さん待っています!」

「……知ってる」