蒸し暑い風と共に汗びっしょりの俺を呼ぶ声がかすかに聞こえた。 何かと思い。俺は声のする方へ顔を向けた。 「ひどいすっよ置いて行くなんてー」 だるそうに声を上げたのは神崎であった。 神崎は俺の部下であり、よき相談相手でもあった。 俺が神崎を置いて先に駅を出たのを怒っていたのか。 俺はあまり謝る気もなかったが軽く誤った。 それでも神崎は許してはいなかった。