「すいません…」
「夕飯出来たら、呼びに行くから」
先生の優しさに甘えてここは任せて、
1人、部屋に向かった。
「あれ??輝じゃん、どした?」
部屋に入ろうとした時、仁に呼び止められた。
「あ…ちょっと、頭痛くて。少し寝てるね」
泣いてたのがバレないように、少しうつむきながら話す。
「頭痛!?大丈夫かよ?」
「うん。少し痛むくらいだから。夕飯には合流するよ」
「おけー。無理すんなよー?」
「ありがとね」
部屋に入ると、急に眠たくなってきた。
ベッドに顔を埋める。
…泣いた後って、何で睡魔が襲ってくるんだろう。
ねえ大地。
“信じる”って言ってくれた、優しい君。
“任せて”って言っておいて、気持ちが揺れてる最低なあたし。
“どっちか決めろ”
光の言葉を思い出す。
後悔しないのは、きっとその選択。
でも
傷付かないのは、きっと違う選択…