嘘つきラビリンス

「友達にも出ていけって言われるし、ホスト仲間なんてある意味ライバルで全然宛にならないし……」


そ、そんなのには騙さないんだから!


「なら! 家に帰るとか!」


そう、どんな子だって実家はある。だから、そう言ったのに。


「親には勘当されちゃってるし」

「勘当!? いつの時代の話!?」

「うーん、1年前かな?」

「違うっ!」


いつ勘当されたかなんて聞いてないし!

そんな私の突っ込みに「え?」と可愛く頭を傾けるトーマ。

そもそも勘当って何よ!

そんなの絶対嘘に決まってる!

ううん、もういいわ。それならそれで――。


「えと、それなら私が一緒に謝ってあげる! 許してくれるまで一緒に謝るから!」

「嫌だ」

「はい?」

今度はまるで拗ねるようにぷいっと目を逸らした。