シュウさんは忙しいし、結局、タカミーさんは私たちのテーブルにいて、ずっといろいろ話してた。
兄さんは結婚したと言ったからか、さすがにもう前みたいにベタベタすることはなかった。



「悔しいけど、野々村さんとカズはお似合いだから、私は身を引くわ。 でも、近いうちに家には行くわよ。
赤ちゃんを見せてもらうんだから!
あ、子供は男の子?女の子?」

「男の子と女の子の双子だよ。」

「えーっ!いっぺんに両方?
ずるいわ、ずるいわ~!」

タカミーさんは、足をバタバタさせて暴れる。



「和香奈ちゃんと美都樹君っていうんだよ。」

「なに、それ!?可愛いんですけど~!」

タカミーさんは、いちいち、リアクションが大きい。



「タカミーは、フランスで良い出会いはなかったのか?」

「私は、日本人が好きなの!
それに、忙しくて恋愛をする暇なんてなかったわ。」

フランスでは相当忙しかったのかもしれないね。
しゃべってるとよくわからないけど、タカミーさんは美容界のカリスマだもんね。