そんなことを考えてた時、玄関のチャイムがけたたましく鳴らされた。



(……誰だろう?)



すると、今度は玄関先で騒がしい声がした。



(……もしかして……)



部屋を出て、下に降りてみると…



「あら!美幸ちゃん!ひさしぶり!!」

「あ、お、お久しぶりです。」

思った通り、そこにいたのはタカミーさんだった。
沖縄ってことだからか、いつもより派手な服装をして、大きなスーツケースを持っていた。



「なんじゃ、騒がしいと思ったら、タカミ―じゃないか。」

「KEN-G~!酷いじゃないの!
私を置いて、みんなでこんな所に来るなんて。」

「しかし、あんたには仕事が…」

「そんなの知ったこっちゃないわ!
知り合いから旅行の話を聞いて、すぐさま駆け付けたのよ!
もぅ、どれだけ大変だったかわかる~?」



確かに、良く来られたよね。
今の時期だと飛行機のチケットだって、なかなか取れないと思うけど。
一体、どんな手を使ったのやら。



「あれ……タカミ―じゃないか。」

「きゃあーー!シュウ~!」



タカミ―さんは、シュウさんに向かって駆け出して、がっつりと抱き着いた。
シュウさんは、苦笑いだ。