「相手は、十一文寺君ですって」 「ママ!?」 慌てて止める瑠奈。 「ほう…十一文寺ねぇ~」 睨みつける兄。 「……。」 脂汗が出てくる。 どうしょ…う。 「もう蘭ったら、デートの邪魔したらダメよ?せっかく上手く行くかも知れないんだから」 ママが注意をしてくれる。 だが、そうしたら 「……まぁ、いい」 それだけ言うと行ってしまう。 あれ? 追及しない兄に疑問を抱く。 何だか嫌な予感がしてしまう。 そして、何も無いままデート当日を迎える。