桜の着物に袖を通して

思わず、ニコッとした、口元


久しぶり、心から笑うの


嬉しい。

こんな可愛い着物が着れるなんて。


試着室的な部屋から出ると

カチャッ


みんな、もう着ていた





「みんな似合うねぇ!」

私が言うと


愛が満面の笑で、振り向いた


「虹ちゃん似合う!乙女!!」


「乙女!?表現が!愛らしい!」


ほかのみんなもすごく似合ってて



ワクワクしてきた。



「虹ちゃん、すごい綺麗だね!」


雪が、ネモフィラの着物を着て微笑んだ


青い、水色が

悲しい色


「ありがとう、雪もすごい似合うね!」



気まずい雰囲気がたった1秒流れた


だって、雪はきっと私の事嫌いだ


航に頼ってばっかな私を。

航にも相談された


[雪と仲直り、しきれてない]

って。




あれは、きっと今もー


きっと今も、続いてる。